食中毒の一種で、アニサキスによる食中毒によって激しい腹痛、下痢、嘔吐など大変辛い症状が出ることがあります。
「アニサキスは冷凍すれば死ぬ」と思っている人も多いですが、冷凍で死ぬという認識は間違ってませんが、冷凍でも死なないことがあります。
私の父が冷凍の魚の刺身を食べてアニサキスによる食中毒でえらい目にあってました。
本人は刺身用でさらに冷凍しておいたのにと涙ながらに言っていました。
私も冷凍したらアニサキスは死ぬと思っていましたが、ぞの事実は違ったということで、今後辛い思いをしないように調べてみましたので、シェアします。
アニサキスは冷凍しても死なない理由は？
アニサキスは冷凍すれば死ぬというのは、間違いではありません。しかし冷凍してもアニサキス食中毒になってしまうのは、アニサキスが死ぬと言われている温度まで下げきれず、アニサキスが死んでいなかったというのが理由です。
アニサキスは芯まで-8度となれば死滅すると言われています。ただアニサキスは魚に寄生しています。たとえ-8度の冷凍庫で保存したとしても魚の中まで-8度まで下がりきるのに時間がかかりますし、その中に寄生しているアニサキスまでもが-8度まで下がるにはさらに時間がかかります。
さらに家庭用冷凍庫は業務用冷凍庫に比べて設定温度が高かったり、冷凍庫としての威力も弱かったりします。さらに扉の開閉の回数も多ければ冷凍庫内の温度が高い状態が続くことがあるため、-8度設定でもアニサキスの芯まで-8度になるまでにかなりの時間がかかることが考えられるため、冷凍してもアニサキスは死なないということがあります。
アニサキスが完全に死ぬのは？
アニサキスが完全に死ぬには、厚生労働省の情報によると「-20度で24時間冷凍処理」と発表されています。カチカチに凍っているから大丈夫！というあいまいな判断だけではアニサキスは死にません。さらに一般的な冷凍庫は-12度以下を基準にされているものが多く、一般的な家庭の冷凍庫の内部の温度は-18度と言われています。さらに一般家庭の冷凍庫は各家庭によって冷凍庫の使用頻度や密度が異なるため、アニサキスが完全に死ぬとされている-20度まで下げられるものは少ないと言っても過言ではないということになります。
しかし、-18度で48時間冷凍処理すればアニサキスが死ぬというデータもあります。なのでご家庭の冷凍庫で刺身を冷凍する頻度が高い場合は、できるだけ冷凍庫の開閉頻度や食材の量を少なくし、-18度を保てるよう心がけ、48時間以上冷凍するようにしましょう。
アニサキスの食中毒になってしまったら
アニサキスの食中毒になってしまうと、本当に大変です。トイレに行くのがやっとで辛いけど病院にも行けないというぐらいの症状が出る方もいます。そこでご家庭に一つ常備薬として置いていただきたいのが、「正露丸」です。正露丸はアニサキスの活動を弱める効果があるとして特許を取得しています。正露丸はアニサキス以外にも効果がありますので、ぜひご家庭に一つ、常備しておくことをおすすめします。
まとめ
アニサキスの食中毒はとても辛いといってお刺身を食べない！という選択をする人は少ないと思います。冷凍処理をすればアニサキスが死ぬと思っている人も多いと思いますが、ただ冷凍庫に入れるだけではアニサキスは死にません。家庭の冷凍庫ではできるだけ食材を減らして、扉の開閉を少なくした状態で48時間以上は冷凍しなければいけないと覚えておいてください。安全にお刺身を楽しみましょう！
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