一般的に白髪は年を取るとできるもの、と思われますが、実は若い方の中にも白髪に悩む人は多いものです。
特に高校生にとっては、白髪を友達に指摘されるのでは、とか、後ろの席の子に見られているのでは、などと1日中気が気でなくてつらいですよね。
このまま増え続けるのではないかと不安になることもあるでしょう。
若白髪の原因は、ストレスや睡眠不足、栄養不足、眼精疲労などが考えられます。
加齢に伴う白髪と異なり、若白髪は対処によって多くの方は少しずつなくなっていきます。
原因をきちんと知って、必要な対処をしていきましょう。
白髪の仕組み
実は髪の毛はもともと白いものです。
「メラノサイト」という色素細胞があり、それにより「メラニン色素」が作られます。
そしてそれが「毛母細胞」に送られて黒い髪の毛が生えることになります。
白髪の理由は、メラニン色素が正常に作られなくなったか、メラニン色素が毛母細胞に送られなかったか、というどちらかになります。
若白髪の原因
① ストレス
白髪があると、「ストレスがたまってるのね」と言われることがあります。
ストレスが白髪の原因と言われるのは、ストレスが自律神経を乱し、筋肉が緊張したり、血管が収縮したりして、血行不良を引き起こすからです。
この血行不良により、前述したようなメラニン色素を作ったり、毛母作用まで移送したりすることが難しくなり、白い髪の毛が生えてくることになります。
② 栄養不足
メラニン色素は、タンパク質の中の「チロシン」というアミノ酸によって生成されます。
メラニン色素の生成を促進するのが「亜鉛」です。
「カルシウム」と「銅」はメラニン色素を作るメラノサイトという色素細胞を活性化させます。
ダイエットや偏食により、「チロシン」が含まれるタンパク質、「亜鉛」「カルシウム」「銅」が含まれるミネラルが不足すると、白髪が生えてくることになります。
③ 睡眠不足
睡眠不足により、成長ホルモンが減少することはよく知られていますが、この成長ホルモンは、メラニン色素の生成や移送をスムーズにする作用があります。
このため、睡眠不足になると若白髪になりやすくなります。
また、睡眠不足は自律神経に影響し、血行不良の原因となります。
④ 眼精疲労
スマホやゲーム、タブレットやパソコンを使用するのが日常となっている高校生は、眼を酷使しています。
眼が疲れると、眼の周りの筋肉だけではまぶたが持ち上がらず、おでこや頭皮などの筋肉も用いるようになります。
そのため頭の筋肉が緊張し、血行不良となって、若白髪の原因となります。
高校生でもできる対処法
① 若白髪は根本からカットする
抜いてしまいたくなる若白髪ですが、抜いてもまた生えてきますし、毛根のダメージにつながります。
ダメージが大きいと、髪の毛が生えてこなくなる可能性があります。
とりあえず目立つ白髪は根本からカットし、抜かずに別の対処をしていきましょう。
② 頭皮マッサージ
血行を良くするために、髪の毛を洗う時や夜寝る前に、頭皮のマッサージを習慣にしましょう。
③ 睡眠を取る
スマホやゲームの時間を短くし、その分、たっぷり睡眠を取りましょう。
自律神経が整い、成長ホルモンが増えますし、眼精疲労も解消されて、いいことばかりです。
④ 食生活の改善
ダイエットも気になりますが、黒い髪が生えてくるためにはタンパク質が必要です。
またミネラルに含まれる亜鉛は食事からでしか摂取できません。
高校時代は身体を作る大事な時期でもあります。
バランスのよい食事を心がけましょう。
⑤ 白髪染め
食生活に気をつけ、睡眠リズムを整え、眼精疲労を避ける生活をしばらく続けても改善しないようなら、遺伝的な要因があるのかもしれません。
若い頃から白髪だったというご両親や祖父母がいたら、白髪染めで対処する方法も考えましょう。
お金はかかりますが、一度だけでも美容院に行くと、自分にあったやり方やカラー剤が分かり、カットも工夫してくれるのでおススメです。
カラー剤は黒髪用ではなく、白髪用のカラー剤を使うときちんと染まります。
おわりに
白髪はストレスが原因と言われるけれど、特にひどいストレスはなく、強いて言えば白髪が一番ストレスだ…という方もいるでしょう。
ですが、あまり思い悩まず、食生活を改善し、睡眠を取って、スマホの時間を減らす、というような生活を心がけていると、心も身体も調子がよくなり、自然と白髪も生えなくなってきます。
遺伝的な理由が大きければ白髪染めという方法も考えますが、高校生のように若い内は、若白髪の原因を見直し、睡眠や食生活など、できることから改善していきましょう。
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